12,勝利の結末

拡幅工事は世界初となる!!
 平成4年7月に小松天満宮を守る会の支持する市長が当選したことによって、移転問題は大きな転機を迎えたことは間違いがない。しかし、この事業は国の直轄事業であり、市長が変わったからといって問題がすぐに解決するものではない。しかし、これから6年後の平成10年4月10日、建設省から私の原案を土台にした、浮島案が新聞発表され、この問題の決着をみた。
 当初の私の案では、バイパス部分を暗渠にするものであったが、この部分がオープンになって、水路として拡幅されることになった。暗渠にすることは、ここに生活する天満宮の人々を配慮してのことで、当事者がそのことを納得するならば、問題は発生しない事であった。これによって、梯川改修による小松天満宮移転問題は完全解決したのである。工事完成までまだ少しの年月がかかるが、文化財をこのように守った前例は世界で初めてのケースで、小松市が世界に誇れる河川工事の前例となる。私と行動を共にして戦ってこられた中川武夫教授のこの論文が、河川工学の世界学会紙に平成8年掲載されたことを付け加えておく。

 勿論、この結論に至るまでには、宮司以下関係者の並々ならぬ努力が払われた事はいうまでもない。しかし、その一部始終をこの著書で公開する事は、差し控えたいと思う。結果がよけれぱ全て良しとするべきであろう。

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浮島のイメージ図が紹介された新聞報道。北国新聞